採集日記

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アオハムシダマシ属をめぐって(その4)

タカハシアオハムシダマシ この頃、親戚を頼って、山口県徳山市(現在は周南市)まで毎月商売に出かける話がまとまった。旅先での無聊を慰めるために周南昆虫同好会に入会し、中原氏(その後故人)、高橋氏、池田氏などと知己を得た。 彼等から、県境を越え...
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佐賀昆虫同好会149例会(採集調査会)ルポ

2007年6月9日夕刻から10日にかけて、佐賀市三瀬村藤村の林道金山脊振線において、佐賀昆虫同好会149例会(採集調査会)が開催された。 今坂は多少早めに現地(脊振山系高山・標高727m・の北側の谷)に到着したが、既に、市場会長、幹事役の吉...
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アオハムシダマシ属をめぐって(その3)

雲仙と多良岳のアオハムシダマシ類 半年ほどの採集と放浪を経て、年末に長崎県島原市の実家に戻った。たいくつな田舎暮らしと、休みのない家業の毎日を過ごす中で、遠隔地へのカミキリ採集旅行は断念した。自宅からの日帰り採集がせいぜいで、町の背後にそび...
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幹掃き採集 その4 九酔渓とその後の多良山系

1.九酔渓黒岳の帰りに、九酔渓にマメヅタがあることは確認していました。それで、2007年5月20日に出かけてみました。 九酔渓は大分県九重町の飯田高原への入り口にあたり、標高約600m。谷沿いに落葉樹林が繁茂し、ルリクワガタなど標高から考え...
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幹掃き採集 その3 (ブナ帯 倒木・立ち枯れ編)

その2で、6.今のところ、常緑樹林が良い(夏季にはブナ帯でも可能かもしれない)と書きました。実際どうなのだろうと思って、2007年5月9日に、九重の黒岳に出かけてみました。 行きがけに通り抜けた九重町の九酔渓は新葉が展開して、すっかり春の気...
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幹掃き採集 その2

2007年5月2日に、前回と同じ長崎県多良山系の轟の滝付近に再び幹掃き採集に出かけました。 前回と比較して、大分、春が進行しており、葉上にも虫が多く見られました。前日雨が降っていたこともあり、樹幹は前回のように乾燥してなくて、適度な湿り気が...
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幹掃(みきは)き採集

神奈川の松原さんから、メツブテントウ類はシイ・カシ類の樹幹で生活しているとの情報が寄せられました。佐賀の廣川さんからは、樹幹や枯れ木、朽ち木の表面で生活する種の採集には、その表面を箒様のもので掃いて、ビーティングネットに落とせば良いと教わり...
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アオハムシダマシ属をめぐって(その2)

大学卒業間際、沖縄が本土復帰になり、手ぐすねを引いていたカミキリ屋は我先に琉球列島を目指した。 これに遅れじと、早春から石垣島を皮切りに琉球列島を北上した。 沖縄本島の北部では与那覇岳の伐採地まで、急傾斜の悪路を伐採トラックの荷台に便乗して...
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アオハムシダマシ属をめぐって(その1)

数回に渡って日本で最も美しいと考えている甲虫(コウチュウ)・生きている宝石「アオハムシダマシ類」のことを、一昨年まとめた「日本産アオハムシダマシ属の再検討」(今坂正一, 2005)から抜粋・改変して、お届けします。 今坂正一, 2005. ...