採集日記

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幹掃き採集 その6 梅雨が明けても幹掃き採集?

なかなか明けなかった九州の梅雨は、7月23日になってようやく梅雨明け宣言が出されました。末期に台風まで来襲して、今年の梅雨は、例年の1.5倍くらいは降ったようです。幸いにして、北部九州は土砂崩れや浸水、強風の害も免れ、無事に夏を迎えました。...
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アオハムシダマシ属をめぐって(その5)

日本産Arthromacraアオハムシダマシ属の研究事始め 日本産アオハムシダマシ属Arthromacraの種を最初に記録したのはLewis (1895)で、Arthromacra viridissima (原産地:宮ノ下、大山、東京、日光...
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幹掃き採集 その5 梅雨の晴れ間は幹掃き採集(高良山編)

九州は、今年は6月10日前後から梅雨に入りました。梅雨になったとたん、これでもかというように切れ目無く雨が降ります。一度、6/25-27日に中休みがありましたが、その期間を除いて、連日確実に雨が降っています。近年の梅雨は、しとしと、という形...
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アオハムシダマシ属をめぐって(その4)

タカハシアオハムシダマシ この頃、親戚を頼って、山口県徳山市(現在は周南市)まで毎月商売に出かける話がまとまった。旅先での無聊を慰めるために周南昆虫同好会に入会し、中原氏(その後故人)、高橋氏、池田氏などと知己を得た。 彼等から、県境を越え...
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佐賀昆虫同好会149例会(採集調査会)ルポ

2007年6月9日夕刻から10日にかけて、佐賀市三瀬村藤村の林道金山脊振線において、佐賀昆虫同好会149例会(採集調査会)が開催された。 今坂は多少早めに現地(脊振山系高山・標高727m・の北側の谷)に到着したが、既に、市場会長、幹事役の吉...
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アオハムシダマシ属をめぐって(その3)

雲仙と多良岳のアオハムシダマシ類 半年ほどの採集と放浪を経て、年末に長崎県島原市の実家に戻った。たいくつな田舎暮らしと、休みのない家業の毎日を過ごす中で、遠隔地へのカミキリ採集旅行は断念した。自宅からの日帰り採集がせいぜいで、町の背後にそび...
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幹掃き採集 その4 九酔渓とその後の多良山系

1.九酔渓黒岳の帰りに、九酔渓にマメヅタがあることは確認していました。それで、2007年5月20日に出かけてみました。 九酔渓は大分県九重町の飯田高原への入り口にあたり、標高約600m。谷沿いに落葉樹林が繁茂し、ルリクワガタなど標高から考え...
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幹掃き採集 その3 (ブナ帯 倒木・立ち枯れ編)

その2で、6.今のところ、常緑樹林が良い(夏季にはブナ帯でも可能かもしれない)と書きました。実際どうなのだろうと思って、2007年5月9日に、九重の黒岳に出かけてみました。 行きがけに通り抜けた九重町の九酔渓は新葉が展開して、すっかり春の気...
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幹掃き採集 その2

2007年5月2日に、前回と同じ長崎県多良山系の轟の滝付近に再び幹掃き採集に出かけました。 前回と比較して、大分、春が進行しており、葉上にも虫が多く見られました。前日雨が降っていたこともあり、樹幹は前回のように乾燥してなくて、適度な湿り気が...
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幹掃(みきは)き採集

神奈川の松原さんから、メツブテントウ類はシイ・カシ類の樹幹で生活しているとの情報が寄せられました。佐賀の廣川さんからは、樹幹や枯れ木、朽ち木の表面で生活する種の採集には、その表面を箒様のもので掃いて、ビーティングネットに落とせば良いと教わり...