採集日記

採集日記

黒岳のキノコに集まるこの甲虫は何だ!!

2007年11月10日、大分県九重湯坪温泉で、第29回九州むしや連絡会が開催された。その件は、別に報告するとして、会は夕方からで、天気も良いところから、久方ぶりに黒岳に採集に出かけた。 男池周辺はちょうど紅葉が始まったばかりで、秋の陽が、色...
採集日記

アオハムシダマシ属をめぐって(その6)

研究再開2003年の正月、一念発起して研究を再開することを宣言し、協力依頼の手紙を矢継ぎ早に出した。それに答えて、各地の研究者・同好者50名以上の方から協力快諾の返事や、さっそくの標本が届いた。それから1年余り経った2004年3月には、全種...
採集日記

夏の終わりの幹掃き採集はダメ

今年の夏は本当に暑かったですね。40度なんて、考えられない温度の所まで出たりして・・・。 ようやくお彼岸になり、朝夕はいくらか過ごしやすいこの頃ですが、山ではもう、秋の気配もしているだろうと、9月26日、いつもの多良山系の轟の滝へ、幹掃き採...
採集日記

幹掃き採集 その6 梅雨が明けても幹掃き採集?

なかなか明けなかった九州の梅雨は、7月23日になってようやく梅雨明け宣言が出されました。末期に台風まで来襲して、今年の梅雨は、例年の1.5倍くらいは降ったようです。幸いにして、北部九州は土砂崩れや浸水、強風の害も免れ、無事に夏を迎えました。...
採集日記

アオハムシダマシ属をめぐって(その5)

日本産Arthromacraアオハムシダマシ属の研究事始め 日本産アオハムシダマシ属Arthromacraの種を最初に記録したのはLewis (1895)で、Arthromacra viridissima (原産地:宮ノ下、大山、東京、日光...
採集日記

幹掃き採集 その5 梅雨の晴れ間は幹掃き採集(高良山編)

九州は、今年は6月10日前後から梅雨に入りました。梅雨になったとたん、これでもかというように切れ目無く雨が降ります。一度、6/25-27日に中休みがありましたが、その期間を除いて、連日確実に雨が降っています。近年の梅雨は、しとしと、という形...
採集日記

アオハムシダマシ属をめぐって(その4)

タカハシアオハムシダマシ この頃、親戚を頼って、山口県徳山市(現在は周南市)まで毎月商売に出かける話がまとまった。旅先での無聊を慰めるために周南昆虫同好会に入会し、中原氏(その後故人)、高橋氏、池田氏などと知己を得た。 彼等から、県境を越え...
採集日記

佐賀昆虫同好会149例会(採集調査会)ルポ

2007年6月9日夕刻から10日にかけて、佐賀市三瀬村藤村の林道金山脊振線において、佐賀昆虫同好会149例会(採集調査会)が開催された。 今坂は多少早めに現地(脊振山系高山・標高727m・の北側の谷)に到着したが、既に、市場会長、幹事役の吉...
採集日記

アオハムシダマシ属をめぐって(その3)

雲仙と多良岳のアオハムシダマシ類 半年ほどの採集と放浪を経て、年末に長崎県島原市の実家に戻った。たいくつな田舎暮らしと、休みのない家業の毎日を過ごす中で、遠隔地へのカミキリ採集旅行は断念した。自宅からの日帰り採集がせいぜいで、町の背後にそび...
採集日記

幹掃き採集 その4 九酔渓とその後の多良山系

1.九酔渓黒岳の帰りに、九酔渓にマメヅタがあることは確認していました。それで、2007年5月20日に出かけてみました。 九酔渓は大分県九重町の飯田高原への入り口にあたり、標高約600m。谷沿いに落葉樹林が繁茂し、ルリクワガタなど標高から考え...