採集日記

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島原半島再発見1

例年より早く満開になろうとしている桜を眺めながら、実家のある長崎県島原半島に帰省してきました。さまざまな用事の合間をかいくぐり、3月27日には、久しぶりに島原半島南部の加津佐町、口之津町(以上、現在は南島原市)、南串山町、千々石町(以上雲仙...
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早春に九重まで行ってみました

2009年3月17日、前日からの暖かさに誘われて、九重の黒岳まで出かけることにしました。3月のまだ中旬というのに、前日は20℃を超えていました。今日も多分超えそうです。筑後川まで来ると一面菜の花の黄色に包まれていました。遠くまで、黄色く霞ん...
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2008年のヤニタケ その2

−初冬のキノコと虫たち−11月の末になり、ぐっと寒くなりました。「もうそろそろ、ヤニタケも成熟したに違いない。」そう考えて、11月26日、黒岳に出かけてみました。この20日余りの間に、木々は葉を落とし、黒岳はすっかり冬の装いになっていました...
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バケツを使った水没採集 その5

−秋の英彦山−11月の流れ落葉には、どこでも流れのハネカクシはいるのか?あれは、黒岳だけの特別事情では・・・。そのことを確認するために、11月13日に英彦山に出かけた。まさしく秋晴れの上天気で、英彦山の駅から登山道にはいると、あたりは陽光に...
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バケツを使った水没採集 その4

−ブナ帯の採集は11月から?−9月(その3)に報告したように、梅雨時分から夏過ぎまで、低地の川には落葉が無く、流れのハネカクシ採集はほとんど成果がなかった。場所によっては、かろうじて、岸辺に溜まっている落葉や、水際の砂礫に水を浴びせて、少数...
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2008年のヤニタケ

「黒岳のキノコに集まるこの甲虫は何だ!!」と題して、ヤニタケに集まる正体不明の甲虫のことをお知らせしたのは、ちょうど、一年前でした。実は、まだ暑さも残る9月初旬に、黒岳を覗いてみました。 あたりはまだ青々とした盛夏そのままで、昨年ヤニタケが...
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バケツを使った水没採集 その3

−光りの輪が示す水面歩行の能力調べ−6月以降、仕事が忙しくなって、ほとんど、プライベートな採集が出来なくなった。それでも、ちょこちょこと、バケツ採集を試したが、梅雨時期は、特に昨今の降れば豪雨になるという土砂降りの雨では、岩の間の落葉などき...
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バケツを使った水没採集 その2

−ヨツメハネカクシ類の同定−<属名調べ>「バケツを使った水没採集」の第一回目、佐賀県脊振山系の寒水川で採ってきたヨツメハネカクシ類を、改めて調べてみることにした。これらの大部分は、流れの中に引っかかった落葉の塊から採集したもので、岸辺の落葉...
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バケツを使った水没採集 その1

−渓流性ハネカクシの採集法−3月初旬のまだ寒い頃、いつも、ハネカクシ類の採集方法を教えていただいたり、同定をお願いしたりしている京都のハネカクシ屋、伊藤さんに、「ご高著(昆虫と自然, 42(2): 2007)を拝見して、湿地性のハネカクシの...
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やんばるに行ってきました(その2 甲虫採集編)

前回、やんばるに出かけた話をしました。ヤンバルクイナやカエルやハブなど、大部分が虫以外の話でした。まあ、言わば、前回は公式訪問版の話でした。実は、打ち合わせなどの合間に、一部、虫を採る時間を作って貰いました。虫屋は、虫を採ってこそ、その地に...