採集日記

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春の冷雨の高原にて −ハナムグリハネカクシ探索−

「明日は晴れるらしいよ」カミさんの一言で山に行くことにしました。 ようやく満開を迎えた3月末には、桜は春の嵐で即座にすっかり散ってしまい、その後は数日続いた、冷雨の菜種梅雨にうんざりしていたのでした。 4月7日、早朝に目覚めると、夜半まで雨...
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春まだき阿蘇と九重

3月21日、高良山の成果に気を良くして、次は、阿蘇と九重まで足を伸ばすことにしました。 久留米から阿蘇一宮の湿地まで、奥八女と上津江、南小国、瀬の本を経由して片道約3時間、道沿いの菜の花の黄色や紅梅の桃色は目に沁みますが、 サクラの蕾みは堅...
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早春の高良山・スプレーイングとハンマーリング

2015年3月16日、数日前に雪が降ったことがまるで嘘のような暖かさに、春を待ちきれずに、地元の高良山に出かけてみました。 ツツジ公園の先の展望所に夏目漱石の歌碑があります。 漱石の歌碑 「筑後路や 丸い山吹く 春の風」 調べてみると、漱石...
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43年ぶりに再発見された長崎・野母崎のサタサビカミキリ

43年ぶりに長崎・野母崎のサタサビカミキリ Neosybra mizoguchii (Hayashi)が再発見されましたので、その顛末をお知らせします。 (野母崎のサタサビカミキリ♂) (野母崎のサタサビカミキリ♀) 野母崎権現山のサタサビ...
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黒岳春のFITとツツキノコムシ、そして湿草地のその後

前回のトピック、高原の春・湿草地のピットとナラ林のツツキノコムシの続きです。 4月16日午後は、牧ノ戸峠を越え、飯田高原を抜けて、黒岳に向かいました。 九重町から由布市庄内町に入ると、別荘地を抜け、ミズナラを主体とした林になります。黒岳男池...
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高原の春・湿草地のピットとナラ林のツツキノコムシ

4月16日阿蘇-瀬の本方面に出かけました。 この9日前、7日には、阿蘇の細流の有る湿草地にピットフォールトラップを設置していたので、その回収のためです。 ピットフォールトラップを設置した阿蘇の湿草地 水辺の脇に設置したピットには、驚くべき事...
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高良山のスプレーイングとツツキノコムシ

4月10日、高良山のFITを回収に出かけましたが、冬虫はもう終わり、春虫はまだ本格的に出ていないという、ちょっとした端境期です。 キノコピットフォールトラップもトビムシだけがいっぱい入っていて、壊れたFITの下だけを使用した改良型に取り替え...
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島原半島春のFITと、海岸沿いの石下で見つけた甲虫

一昨年から、私事で、島原半島に月2回程度通わざるを得ない状況になっています。 それでも、苦にならないためと、定期的に行かざるを得ない理由の補強として、FITを島原半島内3カ所に設置しました。すべて、雲仙市内の国見町・吾妻町、そして最近設置し...
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サクラと菜の花に誘われて、春の高良山〜筑後川

2014年3月23日、前日のサクラの開花宣言に誘われて高良山に出かけました。 朝8時、天気は快晴、風は清冽で気温は5℃、日中はかなり上がるという予報でしたが、出がけに吐いた息はうっすら白い色が見えました。 まず、高良山へ車を走らせると、高良...
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FITことはじめ 5 −2011九酔渓 4−

2011年に九酔渓で行ったFIT調査報告の4回目、今回が九酔渓の最終回です。 <得られた種の生態特性> 九酔渓では、キノコとコケが生えた倒木の横にFITを設置しました。当然、FITに入ったものは、その倒木に集まった種が多いと考えられます。と...