虫と人の情報

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和名考 7

<ウンゼンルリクワガタとチョウセンヒラタクワガタ、亜種の和名はどっちだ?> ウンゼンルリクワガタとチョウセンヒラタクワガタ、どちらが種名でどちらが亜種の和名か、解るだろうか?当然、クワガタムシを囓ったことがある人は解ると思う。正解はチョウセ...
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和名考 6

<ニセ・ダマシ・モドキ> 1982年にジョウカイボンそっくりで、♂交尾器と上翅の立った太い毛の色が異なる種を見つけて、ニセジョウカイボンという仮名で発表した(今坂, 1982)。このことが、私のジョウカイボン研究の第一歩だったのだが、その時...
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和名考 5

<ナミとヤマト> 九大総目録(1989)を見ると、古くからよく知られているタマムシやテントウムシは出てこない。 それでも、よくよく探してみると、それぞれ、ヤマトタマムシ、ナミテントウと改名されて掲載されているのに気が付く。 何時の間に変わっ...
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和名考 4

<反エコな改名> 和名は変えないで・・・との話を続ける。昨年、北隆館の昆虫大図鑑II甲虫編が44年ぶりに改訂された。私もホタルモドキ、ホタル、ジョウカイボン、ベニボタルの改訂に参加した。この図鑑のハムシの項では、ヒゲナガハムシ亜科を中心に、...
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和名考 3

<和名は変えないで・・・> これは余り知られていないことだが、和名を付けるための約束事(命名法)は決められていない。従って、先取権はないので、最初に付けられた和名が何であるか斟酌する必要はなく、その種をどのような和名で呼ぼうと自由である。 ...
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和名考 2

<和名って必要?> 「そもそも和名って、必要か、必要でないか?」と聞かれて、誰も「必要ではない」とは答えないと思う。学問にしろ、仕事にしろ、趣味にしろ、生き物を扱う人は名前がないと扱えない。時に「名も無い花、見知らぬ虫」と書かれることがあっ...
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和名考 1

<和名の混乱> 昨年、カワトンボ類が整理されて、ニシカワトンボがカワトンボに変更された。さらに、オオカワトンボは新しくニホンカワトンボに、カワトンボは新しくアサヒナカワトンボと言う和名に改名された。 また、昨年ルリクワガタ類も再検討されて、...
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佐賀県の甲虫リストを掲載しました

自然系調査掲示板に、佐賀県産甲虫目録2008年版をアップしましたので、お知らせします。 種リスト1 ナガヒラタムシ〜コメツキモドキ 種リスト2 オオキノコムシ〜キクイムシ 文献リスト 佐賀県産甲虫目録は西田(2005)によって、初めて県全体...
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最新ハムシ事情図説2

-イノコヅチカメノコハムシ- 今回より、新顔や問題のあるハムシを取り上げて、注意を喚起したいと思っています。 まず、第一に、一昨年、南 雅之・滝沢春雄(2005)東京都本土部のハムシ. 神奈川虫報, (149): 1-21.によって国内の分...
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「鈴鹿市の自然」の紹介

常々、ジョウカイボンの同定を依頼されることのある三重県の生川さんの紹介で、鈴鹿市環境政策課より、「鈴鹿市の自然−鈴鹿市自然環境調査報告書−」が送られてきました。 鈴鹿市により3月に発行されたばかりのこの本は、ずしりと重い802ページの本で、...