2025年3月15日、佐賀県上峰町吉野ヶ里温泉卑弥呼の湯で、第十五回吉野ヶ里虫の会が開催されました。
前回は、コロナ禍直前の2020年1月で、5年ぶりの開催になります。
レポートしている今坂は、第十四回は病欠したので、6年ぶりになります。
(吉野ヶ里温泉の看板と吉野ヶ里温泉ホテル)

当日は、早い人は午後3時くらいには到着し、温泉に入ってゆっくりされた後、宴会会場は、5時半から使用することができました。
食事は午後7時からなので、それまで、思い思いに虫談に花が咲きます。
前回まで、主に、忘年会、あるいは新年会時期の、どちらかと言えば極寒期に開かれていて、大雪で困ったこともありました。
今回は、前幹事の松尾さんが亡くなり、その前の塚田さんが所用があるということで、元々この会を企画された祝さんに、再登場をお願いしました。
彼の配慮で、もう少し動きやすい春の時期に、と言うことになったわけです。
ただ、今年は準備が遅かったためか、会場の3月末以降の予約が詰まってしまっていたため、結局開催は、3月半ばのこの時期になってしまいました。
出席者の多くが環境アセスメント調査の会社にお勤めです。
この時期、年度末の繁忙期に当たり、常連の方で出席できなかった方も多かったので、次回は年度初めの、4月に計画されるようです。
さて、午後5時半過ぎには、半数以上の参加者が宴会場に集まっていました。
長らく、コロナ禍で、虫屋の会合も自粛され、直接、会って話をする機会もほとんどありませんでした。
そのためか、皆さん、お互いに懐かしく、顔を見ると、止めどなく話が湧いてきます。
あっという間に時間が過ぎ、すでに宴会場の準備ができていました。
(宴会場の準備中)

料理と酒の並び具合を確認しながら、幹事の祝さんが、今回開くまでの経緯を説明します。
(祝さんの説明)

参加者全員の出席を確認してから、開催です。
まず、コロナ禍の5年間に亡くなった、この会の常連であったユスリカの大家の山本さん、前幹事の松尾さんに、全員で起立して黙祷を捧げます。
(前回・2020年の第十四回に出席された時の山本さんと、松尾さん)

その後、九州虫屋の最長老と目される、三宅さんによる乾杯の音頭です。
(三宅さんによる乾杯の音頭)

三宅さんは、この会の当初からの常連で、会の再開と、祝幹事の再登場に、祝意と期待の言葉を述べられていました。
それを受けて、祝さんが、さらに今後の抱負も述べられました。
(祝さん)

祝さんはハナアブが専門で、会社勤務後、独立してアセスメント調査を続けられていました。
しかし、しばらく、家庭の事情で別の仕事に従事することを余儀なくされ、その間、本会の幹事も他の人にお願いされていたわけです。
この2-3年、ようやく元の仕事に復帰され、この春からは久留米の隣の広川町に出張所も確保されました。
自宅のある鹿児島と共に、北部九州でも仕事の足がかりを確保されて、アセスの仕事も、この会の幹事も、積極的に推進できるようになったわけです。
今後の彼の活躍が期待されます。
彼の専門はハナアブですが、昨年から気になっているという、「サイゴクイナゴ」についての資料を配付されました。
(サイゴクイナゴに関する資料)

本種は南九州に局所的に分布することになっています。
しかし彼は、あるいは、九州全域に分布するのではないかという疑いを持っているそうで、種の特徴を示すと共に、参加者の注意を喚起されていました。
(資料を見る出席者)

次いで、初参加の勝間さんです。アセスでも、主としてとりまとめを行うコンサルにお勤めです。
(勝間さん)

元々北九州の出身で、年齢と共に家庭の事情が出てきて、地元の北九州へ、そして、今年になって、この会場から歩いて行ける上峰町に転居されたそうです。
専門はトビケラで、新種記載も手がけられています。
しかし会社での仕事内容は、上記のように、個別の分野ではなく、総合的にデータを解析して報告書を作ることのようです。
そのため、トビケラは趣味と称されていました。
勝間さんは、衣装ケース1杯分の全巻揃いの「新昆虫」を持参され、「欲しい人に進呈する」と言われました。
(「新昆虫」の全巻揃い)

当然、皆さん、欲しいと思われたようです。
しかし、「なるべく多くの人が利用できる形が望ましい」との意見は同じです。
必要な人が閲覧したり、コピーサービスをしてもらえる可能性が高い、久留米昆蟲研究會事務局の國分さんに預かっていただく案が、了承されました。
國分さんは、久留米昆蟲研究會会報「久留米虫だより」で、毎号、寄贈文献と、その中の福岡県に関する記録について紹介されています。
請求があれば、コピーサービス等の対応もされています。
噂では、全巻揃いで10万円以上の値がつくと言われている資料を、無償でお譲りいただいた勝間さんに、厚くお礼申し上げます。
隣の、宇都宮さんも、実は、勝間さんとは、トビケラ繋がりだそうです。
(宇都宮さん)

アセス会社勤務で、水ものが専門であることは「福岡県の水生昆虫図鑑」の執筆者の一人でもあることから存じていましたが、トビケラの記載者であることは初めて知りました。
(福岡県の水生昆虫図鑑表紙・著者紹介)

四国香川県から、はるばると、奥さん同伴で来られていて、翌日は、野焼き草原の石起こしで、セアカオサムシなどの珍品狙いの予定だそうです。
ただ、「来るときも船が揺れて大変だった」(奥さんの弁)との話が出たように、あいにくの荒れ模様です。
季節外れの冷たい雨で、夜半からは雪にかわるとの予報も出ており、実際、行かれたかどうか、採れたかどうか、気になります。
さて、次は、地元、佐賀昆虫同好会事務局の古川さんです。
(古川さん)

古川さんもフリーのアセス屋さんですが、専門は蛾と蝶です。
自宅で灯火採集ができる、羨ましい環境にお住まいのようで、この何十年かで確認された蛾類は700種以上とか。
そろそろ、その成果を発表されるのではないかと思います。
古川さんは、最近の佐賀昆虫同好会会誌の、「佐賀の昆虫」57号、58号を持参されました。
食事の後、興味のある人は手に取って見ていただくつもりで、台の上に並べて置かれました。
(佐賀の昆虫57号、58号)

大分昆虫同好会の会誌「二豊のむし」62号、63号を持参された三宅さん、
(二豊のむし62号、63号、63号表紙のシリグロナカボソタマムシは初見でビックリ)

そして、久留米昆蟲研究會会誌の「KORASANA」99号、102号、103号、104号、宮崎昆虫同好会の「タテハモドキ」62号を持参した私も同様です。
(タテハモドキ62号、KORASANA99号、102号、103号、104号)

しかし、皆の「一人一話」が終わる頃には、宴会場の貸し切り終了時間(午後9時)が来てしまいました。
残念なことに、ちゃんと、手に取って眺めていただく時間が、ほとんど無かったように思います。
祝さんと、私と、虫を見るための顕微鏡も2台用意していましたが、こちらも、ほとんど利用されていなかったようです。
コロナ前までは、確か午後10時まで使えた会場が、9時になっているので、次回は、そのあたりの配慮が必要かと思います。
むしろ宴会前にそうした時間を取ることを、事前にアナウンスした方が良いかもしれません。
次の上倉さんはアセス会社にお勤めで、初参加。専門は蛾と蝶だそうです。
(上倉さん)

最近は草原の蛾に填まっているそうで、九州などの草原を走り回ってるとのこと。
別の会合で、標本を見せていただく機会がありましたが、日本離れした、見たこともないような斑紋の蛾が草原性ということでビックリしました。
堂々とされていますが、まだ20歳台とのことで、さらにビックリ、今回の出席者の中でも最年少の一人です。
若い虫屋が少ない中、活躍を期待したい人と思います。
次は、九州内でも遠路・宮崎県から初参加された岩崎さん。
蝶屋さんで、かつては、宮崎県博物館にもお勤めでした。
(岩崎さん)

岩崎さんは、ウラギンヒョウモンの隠蔽種として、もう一種混じっていることを突きとめられました。
それで、2019年に、サトウラギンヒョウモンとヤマウラギンヒョウモンの2種に区別して、後者に新川さんと共著で、Argynnis nagiaeという新名を与えられたわけです。
2種の区別は♀では難しいそうですが、♂では、発光鱗と、♂交尾器で、ほぼ全て区別できるそうです。
また、宮崎昆虫調査研究会を主宰されており、2020年には「宮崎県昆虫目録」を編集・発行されました。
この宮崎県初となる昆虫目録には27目7241種が掲載されています。
(宮崎県昆虫目録、表紙・裏表紙)

現在、その後の記録をまとめて、追加・補足版の発行を計画されているそうです。
次の、松本さん、久村さん、朝倉さんの3人は、同じアセス会社の同僚です。
久村さんが、ずいぶん前から、度々この会に参加されていて、今回は、初参加の後輩二人を誘われたと推察しています。
(松本さん)

同僚3人の中では一番若く、大学時代はトンボ類を研究されていたそうです。
アセス業界に入ってからまだ数年ですが、これからの活躍が期待されます。
(久村さん)

私が、祝さんの紹介で、初めて久村さんと一緒に仕事をしたのは、もう、18年も前になります。
それからずっとの付き合いですが、その頃と同じく若いのには驚きます。
そのことより、サンプルの扱いや、1つ1つの仕事全てに渡って、私が付き合っている中では、最も丁寧で誠実です。
そのため、常々、彼が務める会社ではなく、久村さんの仕事だからやっていると、公言しています。
特に専門は無いそうですが、他の人がやらない所謂、雑虫を担当されているそうです。
3人目の朝倉さんも若手の一人で、会社では、昆虫担当と言いつつ、実際は、それ以外の、両生類、は虫類、哺乳類の調査を任されることが多いそうです。
(朝倉さん)

周りからはチョウ類が得意と思われていますが、個人的にはゴミムシ類が好きで、今後、もう少し勉強したいということでした。
次の、大塚さんは元々は鳥栖の出身で、若い頃は、当時、久留米昆虫同好会事務局の故・荒巻さんに、師事されていました。
その関係で、甲虫類をやられるようになったと思います。
荒巻さんに連れられて、島原市の私の実家を訪問された時は、まだ高校生だったと聞いています。
(大塚さん)

還暦も過ぎたということなので、はや、40年あまりの付き合いということになりますか・・・。
就職された会社の都合で広島に転勤され、長く、広島むしの会会員として活躍されていました。
定年が近づいたこともあり、故郷に戻られたと聞いています。
甲虫全般が守備範囲ですが、特にゴミムシ類が好きで、良く採集し調べられています。
また、ヒラタムシ上科の微小甲虫についても、実に細かく見られています。
最近では、時折、私の同定についてクレームを付けられ、納得するまで追求されます。
そして、そのいくつかは、彼が正しくて、見直しを迫られました。
その1番の成果が、先日発表した「ヒメヒョウタンゴミムシ属の絵解き検索」です。
彼のクレームが無かったら、この類を、中根さんの検索表まで遡って検索・調査することも無く、ひいては、絵解き検索まで作ろうとは思わなかったでしょう。
(ヒメヒョウタンゴミムシ属の絵解き検索)

彼は退職後も、再雇用で仕事を続けられていますが、より活動的に採集・研究活動を続けていただきたいと期待しています。
次は、斉藤さんですが、まだ、久留米昆に入会されて数年の新人なのに、バリバリ活躍されています。
(斉藤さん)

経験者ということもあって編集を担当していただき、おまけに精密画を描くのが好きということで、102号では、表紙に、ヒゲコガネを描いていただきました。
(102号表紙)

ご本人は虫の「素人」を標榜されていますが、所謂・虫屋とは、目の付け所、虫の捉え方・扱い方がだいぶ違うようです。
一人一話でも、「センダンの葉を巻くハマキ蛾の幼虫が作った葉巻の中に、オビデオゾウムシが多数入っていました。
なぜ葉巻の中にいて、何をしているのか、ハマキ蛾の幼虫との関係はどうなっているのか、それらを調べています」と述べられていました。
そんな視点で、普通、虫屋は見ません。
ゾウムシの世界的権威であった故・森本 桂先生も、その事実は記録されています。
しかし、オビデオゾウムシが葉巻の中にいる理由については、言及されていないようです。
この2-3年、斉藤さんの宿題になっているようなので、理由をご存じの方がいらっしゃいましたら、ご教示ください。
できることなら、斉藤さんご自身で、その謎を解き明かしたいと、考えられているようです。
次いで、私・今坂です。
(今坂)

私のホームページの読者には、今更紹介することもありません。
昨年は、種子島と綾町に出かけて、KORASANAとタテハモドキにその報告を書きました。
ただ、会員を増やすべく、原稿を増やすべく、会誌・KORASANAの宣伝をしています。
今年もまた、行ったことの無い場所に行き、やったことの無いトラップを含めた採集方法を試して、採ったことの無い虫を採りたいものです。
次に、お隣は、武雄に転居された西田Mさんです(西田さんは二人いらっしゃるので、もう一人は西田Kさんと表示します)。
(西田Mさん)

西田Mさんは、KORASANA99号で、佐賀県産甲虫3004種の記録をまとめられました。
さらに、今回のKORASANA104号では、標高410mの唐泉山の山頂付近<の、わずか10ヘクタール程度の照葉樹林から、1166種もの甲虫を記録されました。
どちらも、膨大なお仕事です。
その、数年前からの佐賀県産甲虫目録作成の過程で、シバンムシ類の分類を手がけられ、今や、プロの酒井先生に次いで、詳しいのではないかと目されています。
西田Mさんがまとめられた国内産のシバンムシの既知種は84種です(西田, 2022)。
次いで、報告された西九州と対馬産(西田, 2024)では、報告された37種中15種は種名未決定(未記載種の可能性大: 41%)でした。
さらに、今坂が所蔵していた標本を、西田Mさんに送りつけて調べてもらった報告(西田・今坂, 2024)では、48種中19種は不明種(40%)で、ほぼ同じ割合の不明種が見つかりました。
(西田・今坂, 2024付図)

全国的に調べれば、まだ、国内に既知種とほぼ同数の不明種(未記載種?)が存在するようで、西田Mさんは、今後とも、精力的に調べると話されていました。
さて、長老の三宅さんですが、数年前、原因不明の病気にかかられて、再起不能かと皆心配したものです。
(三宅さん)

しかし、その後、完全復活されて、再び水ものの虫を中心に、精力的に活動されています。
長らく大分昆虫同好会の会長を務められていましたが、堤内さんに譲られて、少し楽になられたのかもしれません。
現在は、湧水に限って棲息する謎のミズスマシの探索と、同時に、生態的、及び、分類学的解明を、精力的に進められているようです。
そのことに関連して、文頭で紹介した新昆虫の記事を、パラパラとめくってみたところ、戦後すぐの1948年11月に発行された1巻2号から3回連載で、「普通にみられる水棲甲虫類◇採集品同定の手引き◇」という記事が目を引きました。
(普通にみられる水棲甲虫類◇採集品同定の手引き◇1)

三宅さんにpdfを送ったところ、「往時の普通種、時代を感じる情報ですね」とのコメントをいただきました。
1948年の普通種の大部分が、今や、レッドデータブックの常連さんになっています。
70年余りの歳月で、日本の水環境は、全く変わってしまったということでしょう。
次は、その三宅さんから、大分昆の会長を引き継がれた堤内さんです。
(堤内さん)

従来はコメツキムシを熱心に調べられていました。
その後、タマムシを始められ、コメツキとタマムシには、tsutsumiuchiiが、いくつかできています。
最近は、ゾウムシ類も熱心に調べられていて、先に報告した種の間違いを教えていただいたばかりです。
自身ではあまり報告を書かれませんが、採集は実にうまく、三宅さんがとりまとめをされた報告の珍品には、たいてい堤内採集の文字が入っています。
次の寺﨑さんは、熊本からの参加です。
(寺﨑さん)

何度か参加されていますが、ほとんど直接話したことが無かったので、蝶屋さんと言うこと以外、情報を持っていませんでした。
二次会で話していると、どうも、私と同年の後期高齢者で、物好きにも、かつて、台湾の外れにある紅頭嶼までも、虫取りに出かけたことも共通のようです。
次回はもう少し、突っ込んだ話をしてみたいと思います。
次は西田Kさん。
(西田Kさん)

アセス会社にお勤めの際は、現地調査をお手伝いしたこともありました。
定年退職されて、悠々自適かと思いきや、そうもいかず、アセスの手伝いにも行かれるとか。
展翅のアルバイトもやられるそうですが、シジミチョウを100も、200もとなると大変だろうと思います。
定年過ぎても、何よりあの破けやすい繊細なチョウの展翅を、大量にできるというのは、凄いと思います。
手が震えることで、マウント標本を作らなくなった今坂からすると、羨ましい限りです。
歳を取ると、できていた様々なことができなくなります。
一方、知恵が付いたり、人脈ができたり、余暇や小遣いができて、前にはできなかったことができたりもします。
できないことはサッパリ諦めて、できるところで、楽しみたいものです。
次は伊藤さんです。
(伊藤さん)

東北の出身ですが、噂では、美人奥さんに採集されて大分在住になったと囁かれています。
カメムシ屋さんなので、私は、あちこちで採集したカメムシを、全て彼に投げて、報告を作っていただいています。
彼自身も相当、採りまくっているようで、三宅さんのお話では、彼が大分に来てから、飛躍的に大分県産カメムシ類の記録が充実したそうです。
その集大成の一部として、「二豊のむし」61号と62号で、カスミカメムシ科165種を報告されていますが、あるいは、九州産の大部分かもしれないと思えます。
(伊藤, 2023付図)

さらに、カメムシだけではなく、甲虫も微小なものを中心に、採集が非常に上手で、ホソカタムシとか、話題になる珍品甲虫の記録をいくつも出されています。
甑島の調査では、短期間に他の人の何倍も採集し、記録種の増加に多大な貢献をされました。
実は、その後の標本もかなり沢山預かっていて、だいぶ種数が増えるはずなのですが、やらなければならない仕事が多すぎて、手が回っていません。
甑島のまとめまで、今しばらくご猶予をお願いしたところです。
次は奥田さんです。
(奥田さん)

今回の参加は、カメムシ繋がりの伊藤さんの紹介ということで、専門はサシガメ類ということです。
現在は埼玉県のアセス会社にお勤めですが、この春から、佐賀県の博物館にお勤めと伺って、西田Mさんなどの佐賀の虫屋から、大いに期待されています。
佐賀昆会長の口木さんもカメムシ屋ですし、伊藤さんと共に、九州のカメムシ類を盛り上げて、ファウナ解明に尽力されるそうで、今後が非常に楽しみです。
最後に、大城戸さんです。
(大城戸さん)

大城戸さんはアセス会社にお勤めですが、何と、アリが専門のドクターです。
そのドクター論文が、20数年ぶりにやっと印刷・発行されたそうです。
九州大学総合研究博物館のサイトに公開されていますので、興味のある方は覗いて見て下さい。
https://www.museum.kyushu-u.ac.jp/publications/bulletin/017/017-1.pdf
Okido, H., K. Ogata & S. Hosoishi, 2020.Taxonomic revision of the ant genus Myrmecina in Southeast Asia (Hymenoptera: Formicidae). Bulletin of the Kyushu University Museum, (17): 1-108.
この報告は、九州大学総合研究博物館研究報告第17号に掲載されています。
東南アジア産カドフシアリの仲間の総説で、Myrmecina属に含まれる53種を扱い、そのうち、40種がこの報告で新種記載されているそうです。
(インターネットで出てきたMyrmecina属の画像)

大城戸さんとは、祝さんよりさらに古い付き合いで、20数年になりますか。
話せば長くなりますが、一緒に出かけた現地は、灼熱地獄のような現場で、フラフラになりながら、調査したこともありました。
時が経つのは早いものです。
一通り、一人一話が終わる頃には、もう宴会の終了時間で、慌てて整列し、集合写真を撮りました。
(集合写真)

それから、時間も早いし、2次会へ繰り出しました。
天気が良ければ、酔いを覚ましながら、ブラブラと歩いてでもいける距離でしたが、この日は傘も反転するほどの強風と、季節外れの冬に戻ったかと思える冷たい雨の天気で、数名の下戸の方に車を出していただいて、分乗して出かけました。
運良く、飲めない(飲まない?)ハンドルキーパーが、人数分いらっしゃって、大変助かりました。
二次会の会場は「焼鳥さくら 吉野ヶ里店」でしたが、悪天候にもかかわらず、大変混んでいて、全員が近くの席と言うわけにはいきませんでした。
ざっと、年寄り組と、若者組に分かれて懇談しました。
(大城戸・宇都宮)

(寺﨑、西田K)

(三宅、堤内、西田M)

(勝間、岩崎)

(斉藤、奥田、伊藤)

(祝、松本、久村、朝倉)

午前0時の時報はすぐに来て、雨の中、また車に分乗してホテルに戻りました。
翌朝、朝食の後も、名残惜しく虫の話が続き、愈々お別れしたのは、午前10時頃だったでしょうか?
来年4月にまた、お会いするのを楽しみに・・・。
なお、以上の報告は、今坂が記憶していない部分を祝さんに補足していただきました。お礼申し上げます。