長崎昆採集例会と西彼杵半島 1

6月7日は長崎昆虫研究会の採集例会が予定されていました。

長崎昆では、2013年から西彼杵(にしそのぎ)半島の調査を計画し、手始めに、2014年までの2年間で、西彼杵半島東北部に位置する長崎バイオパークとその周辺の調査を進め、今年の会誌80号に、「長崎バイオパークで採集した甲虫類」として、362種の甲虫を記録しました。

伊藤雅男・青木良夫・阿比留巨人・今坂正一・伊達木薫・野田正美・深川元太郎・山本啓弘(長崎昆虫研究会甲虫会グループ), 2015. 長崎バイオパークで採集した甲虫類. こがねむし, (80): 106-125.

九州内における西彼杵半島の位置は、地図に青く示した部分です。
長崎市の北西側に突き出た半島で、約40km×15km程度の細長い半島です。

九州内での西彼杵半島の位置
九州内での西彼杵半島の位置

半島中央付近に位置する県民の森近くの飯盛山(標高531m)が最も高く、半島西側の外海(角力灘)側は高原状で険しく、直接海に落ち込んでいます。
一方、東側の内海(大村湾)側には比較的低地が広がっています。

(西彼杵半島の概念図:今回の採集場所等)

今年も、引き続き西彼杵半島の調査を続け、採集例会も西彼杵半島中央の県民の森一帯で行うことになったわけです。

さて、私も都合がつく時は何度か出かけようと考え、2月の総会時には、地元の深川さんに一渡り案内をお願いして、大体の土地勘は出来たのでした。

採集例会には是非時間を作って出かけようと考えていましたが、それだけでは、ちょっと寂しいので、前日夜にも灯火採集をしたいと思っていました。そのことを深川さんにお願いしたところ、快く引き受けていただき、この日の夜間採集となったわけです。

採集例会前日の6月6日、用事を早く済ませて、全速力で西彼杵半島へ向かいました。
しかし、着いてみると、待ち合わせの時間には、まだかなり余裕があり、それではと、半島北西部に隣接し、橋で繋がっている大島の百合岳まで走ることにしました。

百合岳(ゆりだけ)は標高193.9m、ほぼ1年前に、サタサビカミキリを再発見した野母崎の権現山(標高199m)とほぼ同じ高さ、同じように山頂に神社の社叢があり、ひょっとすると、ここにもサタサビカミキリがいるかもしれないという雰囲気がありました。

百合岳の山頂
                            百合岳の山頂

なお、前述のサタサビカミキリ野母崎産は、先日、高桑さんによって、新亜種 nobozakiensisとして記載されたばかりです。

Takakuwa, M., 2015. Taxonomical review on a Japanese group having degenerated hind wings of the Lamiine Genus Neosybra (Coleoptera, Cerambycidae), with description of a new subspecies. Elytra, Tokyo, New Series, 5(1): 219-227.

権現山の要領で、林床の細枝をたたいて回ったのですが、まだ、時期も早かったのか、まったくいる気配も掴めませんでした。

山頂の展望台周辺には桜の大木があり、緑のカミキリが飛んだのを、ラミーカミキリかと思って掬ってみると、ヤツメカミキリでした。

ヤツメカミキリ
                             ヤツメカミキリ

桜の古木樹幹につくウメノキゴケに擬態する種として有名ですが、どこにでもいる割に、なかなか採れない種です。

サタサビにはまだ早いのかもしれないと思い直し、山頂近くの林縁と草地、放棄畑などを叩いて得た採集品が次の通りです。

百合岳の採集品
                           百合岳の採集品

深川さんも採集していましたが、ここのススキには、いつもホソキカワムシ Hemipeplus miyamotoi 本州(京都舞鶴),九州,屋,奄,沖縄,石が見られます。

ホソキカワムシ
                            ホソキカワムシ

本種は長崎県下からまだ未記録ですが、すでに、北松浦地方、西彼杵半島、長崎市内から採集されています。上記のように、最近、思いがけなく、京都府舞鶴市の記録が出ましたが、従来は、鹿児島県本土以南が大体の分布域で、それ以北は、城戸さんによる、佐賀県の玄界灘沿いの離島、呼子町小川島と唐津市神集島の記録のみが知られていました。

伊藤建夫(2013)ホソキカワムシ京都府に産す. さやばねニューシリーズ, (11): 3.
城戸克弥(2010)佐賀県の離島で採集した甲虫類[II]. 佐賀の昆虫, (45): 390-399.

これらの分布は、明らかに対馬暖流による海流の影響と考えられますが、県内ではさらに南に位置する野母半島や島原半島でも知られていなかったので、深川さんによる百合岳の採集品には、かなり刺激を受けました。
今日、ここから始めようと思ったのも、その事もあったからです。

当然、ススキには、ウスアヤカミキリもいましたが、この種は県内の外海側の低地では各地で見られます。
しかし、内湾沿いではいないようで、大村湾沿いの記録はなく、有明海沿岸では島原市以南で採れています。

(ウスアヤカミキリ♂)

シイにはアラゲサルハムシ Demotina squamosa 本州(神奈川以西),四国,九州(福岡・長崎),伊八,対,壱が見られました。

アラゲサルハムシ
                             アラゲサルハムシ

Demotina属は種の区別が難しいので、記録は多くありませんが、関東以西のシイ林には見られます。

以上3種は、ほぼ緯度が同じ大分県では、今のところ、記録されていないようです。

林縁では、いろいろな葉上にキボシツツハムシが見られました。ちょうど、最盛期だったのでしょう、無数に見られましたが、中に胸色が違う個体が1〜2割ほど混じっていました。こうしたタイプは、本土の県南地域では見たことがありません。

(キボシツツハムシ、左:通常型、右:前胸が黒ずむ型)

奄美〜トカラ方面には、前胸の地色が、ほぼ上翅と同じ黒色の個体群が分布していますが、ここの個体群には、多少とも、それらの遺伝子の混入が疑われます。
平戸南部産では、トカラ産に近い、さらに黒いものを見たことがあります。

次いで、ハイイロタマゾウムシです。

上翅紋が消えたハイイロタマゾウムシ
                        上翅紋が消えたハイイロタマゾウムシ

本種は、通常、上翅の小楯板の周囲に、黒と白の二重の円紋があり、上翅は白・薄茶色・黒褐色の3種の微毛による斑紋がありますが、当地の個体は、基部の黒紋を除いてほぼ斑紋が消えています。微毛も薄茶色1色のようです。他では見たことのない色彩変異ですが、この地の特徴なのかどうかは不明です。

夢中になって採集していたので、多少過ごしてしまい、待ち合わせ場所の神浦(こうのうら)着は結局5分遅刻。
深川さんに案内してもらって、ナイターを予定しているクルマキ山の伐採地に向かいました。

クルマキ山の伐採地
                           クルマキ山の伐採地

昨日まで雨が降っていて湿り気もあるし、日中は気温も上がったので、期待しながら伐採地に灯火セットを設置します。

灯火セット
                             灯火セット

深川さんは、お互いの光が見えない位置まで離れ、麓まで見通せる場所に白布を設置しました。

準備万端、夕食を済ませて虫の飛来を待ちます。
しかしながら、甲虫はほとんど来ません。気温も日没後下がってきたようです。

ヒマなので、ヘッドランプを付け、伐採跡を叩いて回ります。キノコには多少虫は集まっていました。

キノコに集まるナガニジゴミムシダマシなど
                      キノコに集まるナガニジゴミムシダマシなど

結局、灯火にはエグリトラカミキリやニシジョウカイボンなど数種来ただけで、大部分は倒木や立ち枯れなどからハンマーリングで採集したものです。

クルマキ山の伐採地での採集品
                        クルマキ山の伐採地での採集品

水銀灯を2基も使用し、煌々と灯った深川さんの白布には、多くの蛾を主に、甲虫類も私の幕とは比べものにならないぐらいの数が来ていました。
それでも大中型のごく一般的な種ばかりで、その後も種数は増えません。明日のこともあるので、午後9時過ぎには終了しました。

後で確認したところ、微小で毛深いキクイゾウムシが含まれていて、オオケブカキクイゾウムシ Himatium reticulatum 本州,九州であることが解りました。

オオケブカキクイゾウムシ
                           オオケブカキクイゾウムシ

この種は佐賀・福岡県で知られるだけで長崎・大分両県の記録はありません。

終了後、深川さんに送っていただいて、神浦のホテルに戻り一泊しました。
翌7日の採集例会は、午前10時に県民の森で待ち合わせということになっていました。

朝食を済ますと、まだ時間があり、神浦(こうのうら)の海岸を調べてみようと思い立ちました。

神浦の海岸
                             神浦の海岸

一見、砂浜が良さそうに見えたのですが、砂があるのはごく一部で、大半は大きな礫の浜でした。
波打ち際に海藻の姿もなく、海もののハネカクシやガムシ・エンマムシは無理のようです。

狭い範囲の砂浜の草地で、根際からハマベオオヒメサビキコリ Agrypnus tsukamotoi tsukamotoi 本州(富山以西),四国,九州,佐,冠,舳倉,七,伊八,隠,対,馬渡,平戸,種,屋,口永とツシマヒメサビキコリが採れました。

ハマベオオヒメサビキコリ
                           ハマベオオヒメサビキコリ

両種とも県内各地で見られる種ですが、なぜか前種は大分県では記録されていません。

根際の砂中には、オオマルチビゴミムシダマシが沢山いましたが、県内では、島原半島南端と野母崎で採れているだけのようです。
砂浜の背後の林縁も叩いてみましたが、アトモンチビカミキリ、アカガネサルハムシ、キボシツツハムシ(通常型のみで黒いのは含まれていない)、ヨツモンカメノコハムシ(ハマヒルガオから)などが採れたくらいです。

神浦の海岸で採れた甲虫
                          神浦の海岸で採れた甲虫

小さなナガタマムシが1個体だけ入っていたので、戻ってから調べてみると、ブドウナガタマムシ Agrilus marginicollis 北海道,本州,四国,九州でした。九州では福岡・大分両県で記録されており、長崎県内の記録はありません。

アカガネサルハムシと共にノブドウから落ちてきました。

(訂正
当初、クワナガタマムシ Agrilus komareki komarekiとしていましたが、堤内さんのご指摘により、見直したところブドウナガタマでした。この後の、サトウナガタマについても同様です。ご教示頂いた堤内さんにお礼申し上げます。)

ブドウナガタマムシ
                           ブドウナガタマムシ

ちょうどいい時間になったので、待ち合わせに間に合うべく、県民の森へ急いで向かいます。

県民の森のゲートを入ってすぐの駐車場には、既に、池崎元会長夫妻、中島夫妻、青木さん、深川さんなど、参加者メンバーが集まっていました。
少し待つと、例会のお世話役の山元さんと野田さんが到着し、これで今日の参加者全員のようです。

さっそく、山元さんのお勧めの採集場所、植栽されたクリ林へ移動します。
山元さんはわざわざ下見をされて、クリの開花時期を見越しての採集例会でしたが、やや花期を過ぎていたようで、残念がられていました。
それでも、おかげさまで、西彼杵半島にしては、虫が多かったのではないかと思います。

採集ポイントのクリ林
                           採集ポイントのクリ林

次の写真は、山元さん撮影のツシマムラサキジョウカイ Themus tsusimensis 九州(長崎・佐賀),対,平戸です。

ツシマムラサキジョウカイ
                          ツシマムラサキジョウカイ

元々、対馬固有種として新種記載された種ですが、上記のように、長崎・佐賀両県の国見山系、平戸島、西彼杵半島にも分布しています。

これらの地域と接する多良山系北部と、長崎市北部には、ヒメキンイロジョウカイとツシマムラサキジョウカイの中間の色々な形質を持つ(解りやすいのは、上翅の色合いと、翅端の単色部の大小)個体が採れ、この2種が別種ではなく、同一種の地域変異であると、私は考えています。まだ、学名処理はなされていません。

このクリ林で採れた種のうち、大型のものは以下の通りです。

クリ林で採れた大型の種
                          クリ林で採れた大型の種

ベーツヤサカミキリ、アカハムシダマシ、ホソカミキリモドキの多産は、ちょっと、嬉しかったです。

クリ林の周辺は、元々当地には生えていないトチノキなど、様々な樹種を植栽したエリアです。
そのせいかどうか解りませんが、ここのイチョウの枯れ枝から落ちてきたフトアナアキゾウムシ Pimelocerus gigas 北海道,本州,九州は意外でした。

フトアナアキゾウムシ
                           フトアナアキゾウムシ

この種は北方系と考えられ、かつて、九重黒岳から記録したことがあります(今坂・三宅, 2008)。しかし、検討し直したところ、ガロアアナアキゾウムシの誤りであることに気がつき、訂正しました(今坂・三宅, 2010)。

今坂正一・三宅 武(2008)2007年に大分県で採集した興味深い甲虫. 二豊のむし, (46): 17-29.
今坂正一・三宅 武(2010)大分県で採集した興味深い甲虫(1997-2006). 二豊のむし, (48): 27-48.

図鑑の分布には九州の記述がありますが、結局私は具体的な九州内の記録を見つけられませんでした。
と言うことで、県民の森のフトアナアキゾウムシは、元々、当地に分布していたものかどうか、?マークを付けて考えています。

その他、サトウナガタマムシ Agrilus satoi 本州(茨城・和歌山・山口),四国(高知)九州(大分・宮崎・鹿児島)もクリ葉上から採れました。カシやクリの枯れ枝に着く種のようですが、やや山地性で珍しい種です。県内では初になります。

(訂正
当初、コクロナガタマムシ Agrilus yamawakiiとしておりましたが、堤内さんの指摘で見直したところ、サトウナガタマでした。)

サトウナガタマムシ
                            サトウナガタマムシ

クリ林の採集品のうち、小型のものは以下の通りです。

クリ林で採れた小型の種
                          クリ林で採れた小型の種

クリ花上、葉上にいたものと、クリ枯れ木からハンマーリングで落としたものが半々です。
多くは県内でも普通に採れる種ですが、南方系のウスモンヒメヒラタホソカタムシ Microsicus variegatus 本州(三重),四国(愛媛),九州(大分・鹿児島),屋,奄,沖縄が入っていました。この種は県内の記録がありません。

ウスモンヒメヒラタホソカタムシ
                         ウスモンヒメヒラタホソカタムシ

午前中一杯、このクリ林で、参加者全員が採集を楽しみましたが、お昼になり、場所を移してお弁当にしました。
その前に、せっかくのことなので、例会記念の集合写真を撮ることになりました。

(採集例会の記念写真:山元さん撮影)

前列、右から、お世話係の山元さん、中央が池崎前会長、左端は青木さん、後列、右から、中島さんと、奥さん、今坂、野田さん、深川さんです。

公園の四阿で、各人各様、弁当開きをしましたが、デザートにと、中島さんの奥さんが振る舞っていただいた手作りのお菓子は、珍しくてなかなか美味しかったです。

食後、採集場所を、近くの赤水公園に移しました。
非常に眺めの良い公園で、大村湾が一望の下に見渡せます。

赤水公園の案内板を見る参加者
                         赤水公園の案内板を見る参加者

ここでも、あちこちにクリの花が咲いていて、足場が良いので、何か採れるかもしれないと立ち寄ったわけです。
採集できた虫は次の通り。

赤水公園で採れた甲虫
                           赤水公園で採れた甲虫

近くに松があったので、ツヤケシハナカミキリが採れましたが、他は、県民の森のクリ林とほぼ同じ顔ぶれでした。ここでは、ツシマムラサキジョウカイがかなり見られました。

西彼杵半島産ツシマムラサキジョウカイの色彩変異
                     西彼杵半島産ツシマムラサキジョウカイの色彩変異

対馬や北松浦のツシマムラサキジョウカイは、文字通り、濃い紫色です。
しかし、西彼杵半島では、かなり、青紫っぽいもの、緑っぽいものも混じります。
右から2頭目の個体など、見方によっては、アオジョウカイのようにも見えます。

英彦山から背振山・多良山までいるソボムラサキジョウカイ北九州亜種 Themus sobosanus kitakyushuensisも、もう少し淡い青緑色ですが、アオジョウカイそっくりです。
時に、九州産アオジョウカイとして問い合わせがありますが、九州内にはアオジョウカイは分布しておらず、すべて、前2種の誤認です。
これら3つのタイプは、慣れないと、♂交尾器以外では区別は難しいでしょう。

赤水公園での採集を終えたのは午後3時前で、まだ少し余裕があるので、皆さん集まって、これからどこへ行くか思案中です。その後、三々五々、思い思いの方向に向かって流れ解散しました。

どこへ行くか思案中の参加者
                         どこへ行くか思案中の参加者

野田さんは、山元さんに案内していただいて、長崎バイオパーク裏へ、西日本では西彼杵半島特産となっているキアシネクイハムシ Donacia bicoloricornis 本州(関東以北),九州(長崎)の探索に行かれたそうです。

(長崎バイオパーク裏の湿地での野田さん:山元さん撮影)

次の写真は、先日、今坂が同地で撮影したものです。

コガマ葉上のキアシネクイハムシとその食痕
                      コガマ葉上のキアシネクイハムシとその食痕

山元さんによると、今年は4月下旬から見られたそうですが、6月のこの日もまだいたそうです。

私の方は、長崎の方に戻りがてら、深川さんに案内していただいて、珍品のムツボシツヤコツブゲンゴロウ Canthydrus politus 本州,四国,九州(福岡・長崎・大分・熊本・鹿児島),甑,種が採れるという長崎市新牧野町の湿地を訪ねました。

溜め池の上流側にかなり広い草湿地が広がっていて、なかなかいい感じの池でした。
深川さんは、さっそく、ムツボシツヤを採って見せてくれましたが、3mm弱と小さいためか私にはなかなか採れません。
長いことかかって、ようやく、自身で3個体だけ採集できました。

ムツボシツヤコツブゲンゴロウ
                          ムツボシツヤコツブゲンゴロウ

見に行けばいつでも本種が見られる池があるというのも、すごいことです。

この池では他に、マルケシゲンゴロウ、コツブゲンゴロウ、マメゲンゴロウ、コガシラミズムシと、湿地の草には常連の、スゲクビボソハムシ、トゲアシクビボソハムシ、イチゴハムシなども見られました。

湿地の甲虫
                              湿地の甲虫

ミゾソバに普通のタデノクチブトサルゾウムシが沢山いると思って、多少持ち帰ったところ、中に、ワルトンクチブトサルゾウムシ Pelenomus waltoni 北海道,本州,九州(大分)が1個体と、コブナシクチブトサルゾウムシ Rhinoncus nigrotibialis 本州,四国,九州が数個対混じっていました。

ワルトンクチブトサルゾウムシ
                          ワルトンクチブトサルゾウムシ

どちらも、長崎県から未記録ですが、コブナシの方は、各地の溜め池等で確認しています。しかし、ワルトンは意外でした。

コブナシクチブトサルゾウムシ
                          コブナシクチブトサルゾウムシ

参加者各人もいろいろ採っていらっしゃると思うし、なかなか有意義で楽しい採集例会でした。
企画・案内いただいた山元さんと、終始案内いただいた深川さんにお礼申し上げます。

なお、今年初めまでに、長崎昆のメンバーの活躍で、長崎バイオパークの記事などの文献記録を含めて、1000種を超える種が西彼杵半島から採集されています。

今年もまだかなりの種が追加されるとは思いますが、次回、西彼杵半島の中間報告として、この地域を特徴づける種について、若干のご紹介をしたいと思います。

つづく