KORASANA 96号が7月31日に発行されました

KORASANA 96号が7月31日に発行されました

久留米昆蟲研究會より会誌 KORASANA 96号が7月31日に発行されました。

以下は、編集後記からの転載です。

会誌95号発行から7ヶ月、KORASANA 96号発行を、首を長くして待って下さっていた会員の皆様、長らくお待たせしました。編集者を代表して、発行が遅くなったことについてお詫び申し上げます。

ただ、今号も240ページ超えと、 内容は大変充実しておりますので、待っていただいた甲斐はあるかと、編集員一同自負しております。

冒頭の岩橋会長、國分事務局の祝辞にありますように、今年は久留米昆蟲研究會創立70周年にあたります。会では数年前から、会員有志を募って、県内各地で採集会や総合調査を繰り返しております。

さらに県外ではありますが、鹿児島県甑島列島の調査も続けてきました。今回、丁度その甑島調査の成果がかなり集まりましたので、本号は甑島特集号とさせていただきました。

今号で甑島からは、カワゲラ・トビケラ目29種、コガネムシ上科52種、その他の甲虫目588種、チョウ33種、カメムシ・セミ類148種、アリ類26種が記録されました。

表紙写真とその解説で伊藤さんが述べられているように、何が出るのか分からないのがこの島の魅力です。是非、多くの分野の専門家に調べていただきたい島です。

県内の報告も、釈迦岳の甲虫、釈迦岳のアリ、福岡市内のゴミムシ、福岡県のゾウムシ、英彦山のカメムシ等、目代押しです。

さらに、元永さんによる、水汲みパイプからの地下性昆虫の新しい採集法は画期的で、今後、様々に注目されると思います。和田さんによる五島オサムシ採集記も楽しめると思います。

また、森田さんによるヨナグニマメゴモクムシ、シモヤマミズギワゴミムシ、リシリミドリゴモクムシなど、国内の情報がほとんど無い種についての解説・再記載は、本来なら、学会誌等に掲載されるような報告であり、本誌に掲載することが出来て、大変光栄に思っております。

事務局では希望される方にそのKORASANA 96号を3000円で頒布しておりますので、その内容について紹介したいと思います。

KORASANA 96号をご希望の方は、このホームページ左上の「おたより」をクリックして申し込まれるか、あるいは直接、事務局 國分謙一 kokubu1951@outlook.jp

までお申し込みください。

KORASANA № 96. 2021 目 次

岩橋 正 [ 創立70 周年を記念して ]・・・・・・・・・・・・・・・・1

國分 謙一[ 創立70 周年にあたって ]・・・・・・・・・・・・・・・・1

報文

司村 宜祥・今坂 正一

[ 2020 年までに採集した甑島列島のカワゲラ目とトビケラ目 ] ・・・・2

細谷 忠嗣・今坂 正一・有馬 浩一・伊藤 玲央・國分 謙一

[ 2020 年7 月甑島列島調査で採集されたコガネムシ上科 ] ・・・・・・7

今坂 正一・細谷 忠嗣・國分 謙一・伊藤 玲央・有馬 浩一

[ 甑島採集紀行 その3 (2020 年7 月) ] ・・・・・・・・・・・・・・20

國分 謙一・今坂 正一・有馬 浩一・細谷 忠嗣

[ 甑島列島の蝶 (2020 年) ] ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・99

伊藤 玲央・今坂 正一・細谷 忠嗣・國分 謙一・有馬 浩一

[ 甑島列島のカメムシ類・セミ類(2020 年) ] ・・・・・・・・・・・108

久末 遊・今坂 正一・細谷 忠嗣[ 2020 年に甑島列島で採集されたアリ類 Ants collected in 2020 from Koshiki-jima Islands, Japan ]・・・・125

今坂 正一[ 釈迦岳産イツツバクロチャイロコガネについての訂正 ] ・133

和田 潤・今坂 正一[ 釈迦岳(主として大分県側)で採集した甲虫類 ]・135

内藤 準哉[ 2019 年に大分県で採集した甲虫類 ]・・・・・・・・・・149

久末 遊・今坂 正一[ 釈迦岳のアリ類 (予報) A preliminary report on ants of Mt. Shaka-dake, Kyushu, Japan ]・・・・・・・・・・・・・157

元永 学[ 水汲み用パイプから地下性甲虫を採集 水汲み・水抜きパイプ採集法の手引き ] ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・163

緒方 靖哉・今坂 正一

[ 福岡市東区地域におけるゴミムシ類の採集記録 ]・・・・・・・・・169

和田 潤[ 五島列島(福江島・中通島・若松島)オサムシ採集記 ] ・・・177

森田 誠司[ 種子島のヨナグニマメゴモクムシの記録と種子島産ゴモクムシ採集品リスト ] ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・189

森田 誠司[ 福井県から初記録のシモヤマミズギワゴミムシ(鞘翅目オサムシ科) ] ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・195

森田 誠司[ 北海道利尻島から採集されたリシリミドリゴモクムシ(鞘翅目オサムシ科)の再記載 ]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・197

小林 修司[ 糸島市の砂浜海岸で冬期に確認した昆虫 ] ・・・・・・・202

城戸 克弥[ 福岡県で採集したゾウムシ類 ] ・・・・・・・・・・・・203

藤本 博文[ 福岡県で採集した甲虫類の記録(1)ゾウムシ上科 ]・・・・223

伊藤 玲央・今坂 正一・國分 謙一・有馬 浩一[ 英彦山周辺のカメムシ類(2019-2020 年) ] ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・230

伊形 浩信[ 九州各地におけるウスイロコノマチョウの記録・・・・・・237

伊形 浩信[ 福岡県におけるキリシマミドリシジミの記録 ] ・・・・・238

越智 恒夫[ 愛媛県で採集したオオキノコムシ科3 種の記録 ] ・・・・241

短報

和田 潤・今坂 正一[ 釈迦岳椿ヶ鼻でベニツチカメムシを採集 ]・・・132

小旗 裕樹

[ 長崎県生月島で11 月に採集したオオニセツツマグソコガネ ] ・・・132

小田 正明[ 八女市釈迦岳の甲虫(?)の訂正 ] ・・・・・・・・・・・134

伊形 浩信[ 2020 年 迷蝶の記録 ] ・・・・・・・・・・・・・・・・239

小林 修司[ ハイイロゲンゴロウが集団で移動? ] ・・・・・・・・・239

越智 恒夫[ オビマダラケシゴミムシダマシの四国の記録 ] ・・・・・240

コラム

梅野 忠 「 運 を つ か む 六 原 則 」 ・・・・・・・・・・・・・・242

(表紙)

今回は甑島列島特集号と言うことで、伊藤さんに、新種かもしれない興味深いチビヒラタカメムシの一種を選んでいただきました。

表紙解説: 伊藤 玲央

「 予測不能、甑島のカメムシ 」

野崎達也氏らによる下甑島の半翅目の報告を拝見したのは2015 年のこと、離島の通年調査という常軌を逸した行動力によって200 種以上がリストアップされており、九州本土からそれほど離れていない印象だった島に魅力的な南方系種が潜んでいたことに衝撃を受けた。

今坂氏率いる甑島調査団のメンバーに加えていただき実際に調査してみると、本土で普通に得られるカメムシ混じって、相容れないはずのカメムシが採れ、不思議な感覚を味わった。

2020 年に本誌に掲載された拙著の図版を見返してみても、統一感が全く無い。本号を見て共感していただける方もいらっしゃると思うが、甑島は良い意味で常識が通用しない。細谷氏の採集品にあったナナホシキンカメムシなんて意味が分からなかった。しかも3 頭。

今回の表紙に選んでいただいたチビヒラタカメムシの一種も予想だにしていなかったもののひとつで、今坂氏と国分氏によって上甑島から見出された。体長2mm 程度の微小種でゴツゴツとした造形が美しい。

一般的なヒラタカメムシと同様に枯れ木に集まるものであるが、とある限られた状態を選好するとても珍しいグループで、本種は未記載種の可能性も考えられる。追加を採りに行かなければなるまい。

何が出るのか分からない、予測不能なところが甑島列島の魅力だ。

この島にはまだ何か潜んでいるに違いない。

ということで、まずは、甑島関連の報告から。

司村・今坂の「2020 年までに採集した甑島列島のカワゲラ目とトビケラ目」では、カワゲラ目2 科6 種、トビケラ目10 科23 種が記録されています。このうち、カワゲラ目3 種、トビケラ目15 種が甑列島新記録であり、未記載種と思われる種も複数種確認されています。

屋久島以北では高知県でのみ記録されているアマミニンギョウトビケラが確認されたのは興味深いです。また、トウゴウカワゲラやクロヒゲカワゲラ、シロズシマトビケラといった上流部や小さい渓流に生息する種が多く見られる一方、ムナグロナガレトビケラやツノカクツツトビケラといった中下流に生息する種も確認されたことは、水域は小規模ながら多様な環境を持つようです。

ヒメトビケラ類やカゲロウ目が全く見つかっていないのが気になるそうです。

細谷ほかの「2020年7月甑島列島調査で採集されたコガネムシ上科」では、コガネムシ上科甲虫を甑島列島全体で52種、島ごとでは上甑島41種、中甑島24種、下甑島45種が記録されています。

このうち、上甑島19種、中甑島20種、下甑島2種が各島の新記録であり、うち3種(アイヌコブスジコガネ、フトカドエンマコガネ、オオフタホシマグソコガネ)が甑島列島新記録になります。

(細谷ほか、図版)

細谷ほか 図版

今坂ほかの「甑島採集紀行 その3 (2020年7月)」は甑島採集記の3回目です。今回は総勢5名で、虫の活動が最も活発な梅雨明け直後を狙って、ライト、FITを始めとした様々なトラップ類を持ち込んで、縦横無尽に走り回り採集に努めました。

生憎、最初の2-3日以外は連日雨でしたが、あるいはそれが功を奏したのか、細谷ほかで報告されたコガネ類を含めて、640 種が確認されました。

このうち、142種は甑島列島からの初記録で、結果として、甑島列島から1288種1亜種が記録されたことになります。この数字は、多分、屋久島、佐渡、対馬、隠岐などを抜いて、日本列島周辺の属島の中では最多の種数となったものと思われます。

箇々の内容については、本誌をご確認下さい。

これらは、本ホームページに、1月から7回に渡って連載した甑島の記事を、印刷用に改訂したものです。

そちらも覗いていただければ、より楽しめると思います。

夏の甑島はライト三昧 1

http://www.coleoptera.jp/modules/xhnewbb/viewtopic.php?topic_id=234

(採集の状況)

甑島 採集状況

(注目種)

今他ほか 図版

(確認種1)

注目種 1

(確認種2)

注目種 2

國分ほかの「甑島列島の蝶(2020年)」は、上記の2020年7月と、その次の9月に確認したチョウの記録です。

2020年はこの2回で35種を確認しています。また、2019年の2回も含めて、本会による甑島列島調査では39種を確認しています。 1

(甑島列島の蝶)

甑島のチョウ

伊藤ほかの「甑島列島のカメムシ類・セミ類(2020年)」も、2020年7月、9月に確認された記録です。異翅亜目144種、同翅亜目4種を記録しました。

この結果、甑島列島に産する異翅亜目は262種となり、島別では、上甑島129種、中甑島52種、下甑島247種となりました。

今回特筆すべきは、本邦未記録と思われるツヤナガカメムシ属の一種が発見されたことや、九州周辺に分布が知られていたオオメカスミカメやソデフリカスミカメ、ヒメケブカカスミカメ、ケナガモンシロナガカメムシが発見されたことや、ヒゲナガキノコカスミカメ、ウスオビヒメカスミカメ、オキナワマダラカモドキサシガメ、ミナミクロツチカメムシ、ナナホシキンカメムシといった南西諸島を中心に分布する南方型種がさらに発見されたことです。

特にオキナワマダラカモドキサシガメ、ミナミクロツチカメムシ、ナナホシキンカメムシの3 種は北限記録になります。

(甑島列島のカメムシ)

甑島のカメムシ

久末ほかの「2020年に甑島列島で採集されたアリ類」は、2020年7月にライトFITなどで採集されたアリ類、26種を記録したものです。各島の採集種数は上甑島24種、中甑島11種、下甑島17種です。

甑島内の様々な環境でライトトラップやライトFIT によって採集されたデータは、アリ類の通常の採集方法ではない点で貴重です。

記録された種の内、ナカスジハリアリ、カワラケアリが甑島初記録となります。さらに、ヒメオオズアリとナワヨツボシオオアリが上甑島から、ニセハリアリとアシジロヒラフシアリが中甑島から、クボミシリアゲアリ、アシジロヒラフシアリ、ナワヨツボシオオアリが下甑島から初めて報告されたことになります。

また、甑島列島から記録されたアリ類の記録を調査したところ、57種になりました。

今坂は釈迦岳から報告していたイツツバクロチャイロコガネを、スジアシクロチャイロコガネに訂正しました。この種は福岡県初記録になります。

(スジアシクロチャイロコガネ)

スジアシクロチャイロコガネ

和田・今坂の「釈迦岳(主として大分県側)で採集した甲虫類」は、和田さんが採集した312種を記録したものです。

このうち、チャイロツヤムネハネカクシ、クロズマルクビハネカクシ、ヒメケブカマグソコガネ、サクラコガネ、キンスジコガネ、ネムノキナガタマムシ、コハナコメツキ、クロハナボタル、キベリコバネジョウカイ、イガラシカッコウムシ、クリイロカッコウムシ、シラホシハナノミ、コウノカミキリモドキ、ヒコサンヨツコブゴミムシダマシ、イクビゴミムシダマシ、ケブトハナカミキリ、ヨツキボシカミキリ、ニセリンゴカミキリ、ルリツツハムシ、イチモンジカメノコハムシ、クリアナアキゾウムシ、マルミナガクチカクシゾウムシの22種は釈迦岳初記録(全て大分県側)になります。

この結果、釈迦岳から1676種の甲虫が記録されたことになります。

(釈迦岳産甲虫)

釈迦岳の甲虫

内藤さんの「2019年に大分県で採集した甲虫類」は、“JWIN(日本ゾウムシ情報ネットワーク) 調査会 in 九州”において採集した甲虫を記録したものです。

内藤さんは九重黒岳、佐伯市宇目鷹鳥屋神社・旧国道・うめキャンプ村などで、のべ134種を採集されています。

久末・今坂の「釈迦岳のアリ類 (予報)」は、2018年に今坂等によりライトトラップ、ライトFIT、ピットフォールトラップ、落ち葉篩などにより得られたアリ類をまとめたもので、31種が確認されました。

主にトラップを用いた本報の採集法では指標生物として有用と考えられている土壌性種が多数欠けており、釈迦岳のアリ相の特徴を議論することはできません。

しかしながら、FIT およびイエローパンFITにより一部の土壌性種が得られており、セダカウロコアリのように飛行個体の記録が乏しい種も含まれています。

FITでの採集は、主として羽アリが得られることから、飛行時期が不明で採集例に乏しい種について、多数の個体の採集が期待され、また通年で調査すれば飛行時期を推定することができそうです。

(釈迦岳のアリ)

釈迦岳のアリ類

元永さんの「水汲み用パイプから地下性甲虫を採集」は、今まで、誰も思いつかなかった地下浅層の昆虫類の画期的な採集法の紹介です。

ここでは、四国の愛媛県に於いて、水抜きパイプからササメクラチビゴミムシを採集したことが報告されていますが、この方法の応用によって、今後、様々な種を確認することが出来るかもしれません。

この報告を見て、多くの方がチャレンジしてみたいと考えられるのではないかと想像します。

(付図1)

(付図2)

(付図3)

緒方・今坂の「福岡市東区地域におけるゴミムシ類の採集記録」は、緒方さんがご自宅周辺の福岡市東区で採集したゴミムシ類をまとめた報告です。

立花山地域で31種、美和台・三苫地域で27種、志賀島地域で11種、九州大学箱崎構内で2種を報告されていますが、マイマイカブリ、オサムシモドキ、ナガサキクビナガゴミムシなど、その後、都市化で姿を消したと思われる種の記録は重要です。

(福岡市東区のゴミムシ類)

緒方・今坂 図版

和田さんの「五島列島(福江島・中通島・若松島)オサムシ採集記」は、2020 年7月11日から23日までの13日間、五島列島の各地にオサムシトラップを掛けて廻る採集記です。

和田さんに伺ったところ、この間、ずっと車中泊で、2-3日に1度、温泉で入浴されるだけで過ごされたそうで、雨天も多かったようで、そのご苦労が忍ばれます。

ルイスハンミョウ(目撃多数)、オオオサムシ、ヒメオサムシ、ヒメオサムシ若松亜種、マイマイカブリを始め、アオカナブン福江島亜種、ヨツスジハナカミキリ五島亜種、ヤクオビモンヒョウタンゾウムシ?など、五島に行かないと出会えない固有種なども確認されています。

(五島のオサムシなど)

和田 付図

そして、ゴミムシ研究家森田さんの、ゴミムシ再記載3連発です。

ヨナグニマメゴモクムシ、シモヤマミズギワゴミムシ、リシリミドリゴモクムシの3種について、綺麗な画像と詳細な再記載を掲載されていますので、是非、本文を参照いただきたいと思います。

(ヨナグニマメゴモクムシ)

(シモヤマミズギワゴミムシ)

(リシリミドリゴモクムシ)

小林さんは「糸島市の砂浜海岸で冬期に確認した昆虫」として、11種の10月から4月までの確認記録を報告しています。

城戸さんの「福岡県で採集したゾウムシ類」は、氏が計画されている福岡県産ゾウムシ類目録の基礎データとして、自身が県内で採集された285種を記録されたものです。

文末にある図版の、マダラメカクシゾウムシとヒラムネメカクシゾウムシ、チャバネキクイゾウムシとササチャバネキクイゾウムシ、タカオマルクチカクシゾウとサイカイマルクチカクシゾウムシの、それぞれの区別点は参考になります。

(城戸さん付図)

城戸 付図

藤本さんの「福岡県で採集した甲虫類の記録(1)ゾウムシ上科」は、城戸さんが呼びかけた福岡県産ゾウムシ類目録に向けて、氏が九大在学中に福岡県各地で採集したゾウムシ類のうち、58種を記録したものです。

(藤本付図)

藤本 付図

伊藤ほかの「英彦山周辺のカメムシ類(2019-2020年)」は、本会有志で始めた英彦山昆虫調査のうち、2019-2020年に採集されたカメムシ類をまとめたものです。

2年間の調査で23科108種が確認できてまして、その中にはケナガグンバイやシモフリヒラタカメムシといった全国的に稀な種が含まれています。

(英彦山周辺のカメムシ類)

伊藤 付図

越智さんは、徳島県阿波郡市からオビマダラケシゴミムシダマシ、愛媛県内各地からタカクラチビオオキノコ、クロモンチビオオキノコ、ムモンシリグロオオキノコを記録しています。

(左から、オビマダラケシゴミムシダマシ、タカクラチビオオキノコ、クロモンチビオオキノコ、ムモンシリグロオオキノコ)

越智 付図