速報!!「日本産ヒラタムシ上科図説第1巻」が発行されました

連休明けの5月10日、平野さんから、待望の「日本産ヒラタムシ上科図説第1巻」が送られてきました。

ちょっと前から、予告されていたこのシリーズがいよいよ発行されたわけです。

(表紙)

第1巻は、ヒメキノコムシ科、ネスイムシ科、チビヒラタムシ科で、

ヒメキノコムシ科は2属5種、
ネスイムシ科は6属24種、
チビヒラタムシ科は不明属を含む11属36種が掲載されています。

全ての属、種について、検索表が付いており、
(ホソデオネスイムシ属の検索表の一部)

解説のページでは、1ページに上下2種ずつ、全形図と解説があります。

(マルヒメキノコムシのページ)

(ホソデオネスイムシのページ)

(キボシチビヒラタムシのページ)

かつて、平野さんが、神奈川昆虫談話会の会誌に、ヒラタムシ科に含まれていた小型の一群(現在は、チビヒラタムシ科とされる)の解説を掲載され、

そのPDF版をメールで配信して下さるとの情報を、私のホームページでお知らせしたところ、平野さんのところに、希望者が殺到して、かなり大変なことになったそうです。

このことも、平野さんが、この「日本産ヒラタムシ上科図説」を出版しようと思われる原動力になっているようです。

甲虫類の小型の一群、特にヒラタムシ上科は、奇妙な体形や綺麗な色彩・斑紋などで甲虫屋には人気のある一群ですが、ほとんどのものが、5mm以下といった小ささに加えて、既存の図鑑類では、ほとんど同定が不可能という難点がありました。

今回の図説では、一部に種名が未決定のものもありますが、現在、ここまで解っているといった現状においての知見が網羅されていて、雑甲虫屋には必携のものとなると思います。
もっと詳しく調べたい方にも、良いたたき台として、使用して頂けると思います。

代金は3000円+税だそうです。
(代金等)

平野さんは、この後も、次々と微小で難解な種群の解説出版を計画されていますので、是非とも、出版が継続していけるように多くの方の応援をお願いします。

また、検視標本など、研究材料の提供・協力も可能な方はお願いしたいと思います。
この本は「昆虫文献 六本脚」から出版されましたので、ご注文はそちらにお願いします。

(申込先)
〒102-0075 東京都千代田区三番町24-3 三番町MYビル
昆虫文献 六本脚  roppon-ashi@kawamo.co.jp
TEL 03-6825-1164 FAX 03-5213-1600
http:/kawamo.co.jp/roppon-ashi/

平野さんへ、標本提供などでご連絡されたい方は、このページの「おたより」をクリックされるか、出版社を通じてご連絡下さい。

このシリーズが10巻以上、続けて発行されることを、切に期待しています。
そのためにも、より多くの方の購入をお願いします。

(案内チラシ)

(平野さんの勇姿)